結婚している男と女と、恋愛をしている男と女の差じゃないかと思うんです。
夫婦っていうのは、どうでもいい話をしても保てるんです。
カミさんが昼間に見たワイドショーの話をして、ダンナが適当に面白がって聞くとか。
それくらいくだらない話題でも、かまわないというのが夫婦。
だから、結婚したらおたがいの考え方の違いがあるなら、本音でどんどん話し合えばいいんです。
ところが、恋愛をしているときは、なかなか本音で喋れないんですね。
自分のこと、友達のこと、学校のこと、仕事のこと、いつでも話題のネタを見つけながら、どこかかっこつけて喋っているのが恋人どうしなんです。
恋愛をしているときは、常に目的があるんです。
恋人どうしのデートというのは、映画に行くとか、食事に行くとか、今日こそキスするとかセックスするとか、いつも何らかの目的がある。
話をするその話題さえも目的をもっているから、本音で喋るところまでいかないような気がするんです。
そして、そういうつきあいの初期から結婚へと移るときには、つきあい方も変わってくるんですね。
恋愛期間も長くなれば、これといった目的がなくなる時期がやってくるんです。
どこかに出かけなくても、ただ側にいればいいという時期がくる。
たとえば、部屋にいて片方はビデオを見て、片方は雑誌を読んでいるというふうになる。
側にいるのが幸せという、疑似夫婦になってくるんです。
しかし、そうなったら疑似夫婦はその状態にだんだん飽きがくるんですね。
本物の夫婦はその状態が延々と続いているんです。
現実の結婚生活は退屈だろうがなんだろうが、それも永遠のうちの時間なんです。
だけど、夫婦を真似た恋人どうしにとっては、ただのつまらない時間になってくる。
やがて、女性のほうは「最近なんかうまくいかないな」と思うようになる。
男もしだいに息苦しくなって「今日は友達と飲むかな」という気分になる。
そして、男は彼女との世界と違うところで、別の刺激を求めるようになるんです。
たとえば、彼女の目を盗んで他の女と遊ぶ。
あるいは、しばらく彼女とは会わないで仕事に熱中してみる。
そうやって外の世界で刺激を求めていくと、あるとき男はふっと解脱するんです。
新しい出会い方をご存知ですか?


